白蓮の喫茶店

ようこそ辺境の喫茶店へ。少しでもまったりして頂けましたら幸いです。

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ホウリキユ

突然だが今現在ワタシの右足の親指が化膿している。
正確には化膿止めの薬を投与しているので何かにぶつけると痛い事には痛いが症状は治まりつつある。
この手の話は若干グロテスクなので苦手な人は読むにはちょっぴりの注意が必要である。

発端は一週間前。
気付いたら右足の親指にささくれができていたのである。
こう、なんというかそのささくれがぐらぐらして飛び出ていて「いづい」のである。
故に引っこ抜いてしまった。
根っこまで抜けた。

数日後、化膿した。
割れたところから……とこれ以上話すと本格的にクるから控えよう。

「ううむ、我ながら何たる不覚」右足を引きずって帰ってきたワタシ
「あんたまたしょうもない事して!!!イジリーぜん!!!!」ウィンナーを焼く母上
「ハハハ、いじるのも程ほどにな(グボァー」中国ドラマ『三国志』の赤壁の戦いのシーンを見ている父上
「すまぬ、マキロンは……ああ、あった」マキロンをシュッシュするワタシ
「あんたこれ塗ったら効くんじゃない?」小さな箱入りの瓶を取り出す母上
それは父が中国から帰ってきた時のお土産で「豊力油」というものであった。

必備良薬と書かれたその箱。
箱の横には中国語と英語で効能が書いてある。
全て列挙すると
挫傷、頭痛、膿瘍、腱と骨の痛み、
火傷、切り傷、歯痛、噛まれた傷、
船酔い、風邪、胃痛、リウマチ、マラリア、精神的外傷(トラウマ)
に効くらしい。
すごい。

「母上これ肉がもろ見えのとこに塗ったらやばいやつなんじゃ」
「効くんじゃない?」蓋を開ける母上
「ハハハ」黄蓋の火責めにより火だるまになってるエキストラ達を見ている父上

メンソールのような、ハッカとユーカリとクローブの匂いが混じったようなそれは
塗ったら痛いということを物語っているように思えた。

「いやいいですとも母上ボクがやりますゆえ」
「あんたにやらせるといつも適当なのよ!!いいからそこ座ってなさいよ!!!」
「あ……あ……(震え声」

ワタシの頭の中に4歳頃の記憶がフラッシュバックした。
忘れていた記憶が思い起こされるとき、それはある程度無意識に形作られたものだったりするのだが
そんなもんだ。

あの頃、ワタシ(4歳)は右足が動かなくなった。
どうやら熱痙攣を起こしたらしい。
まぁ、医者行って寝てれば治るか……と思いつつ病院に行ったのだが、言われた言葉は
『ニュウインです』だった。(当時はニュウインの意味も分からなかった)

気付けばワタシ(4歳)は寝台の上にいて、お医者さん達に取り囲まれていた。
そこでは背中の骨髄から髄液を抽出するために大きな注射器が用意されていた。
子供にとって注射は地獄の責め苦のようなものであるから、当然ワタシ(4歳)は訴えた。

『何をなさるおつもりですか!!おやめください!!!!!痛いのは勘弁してください!!!!!』
ワタシ(4歳)が通っていた幼稚園では敬語を使うのがルールだった。

本人は数分後には生きているのかこの世からいなくなっているのか分からないくらいの絶望感と恐怖感に苛まれているのに、
ナースさんたちはにこにこと笑っていた。
甲高い声ながら大人のような言い回しだったからだろうか。
『ボクの歯が茶色く見えるのは虫歯ではなくて茶渋なんです』とも主張した気がする。
笑われても無理は無いかもしれない。
『おねえさんと一緒にがんばろうね♪』と、にこりと笑うお姉さんだが、ワタシ(4歳)を上から押さえつけるその腕にはかなりの力が入っていた。
おねえさんもがんばっていたのだろう。
『あなた方は何をするんだ!!!!』3歳児の訴え儚く、針はワタシ(4歳)に迫った。
そしてブスリされたのだ。

『アッー!!!!!!!!』

そんな事もあったなぁと思いつつ
ワタシは注がれる油に身を委ねるのであった……


「アッー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
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